4月は英国式紅茶教室の、ヴィクトリアンティーのレッスンに参加しました。
いつも美しい、先生の自宅サロン。
アフタヌーンティーとは上流階級の女性が社交を目的としたティータイムで、ヴィクトリアン時代後期に最盛期を迎え、華麗なティースタイルとマナー、ルールが確立されました。
レッスンはそれに則り、フォーマルなローテーブル形式でのティーパーティーの所作について教わりました。
先生が用意して下さった、美しいティーフーズ。
器は、スポードのスタッフォードフラワーでした。エレガントながらもどっしりとした貫禄があって、とても存在感のある器です。
刺繍入りのティーナプキンの、正しい置き方はこうです。
美しいマザーオブパールの彫刻入りカトラリー。
英国ではレモンティーをロシアンティーと呼ぶそうです。一般的に、濃い紅茶にジャムやハチミツを入れたのをロシアンティーと言いますが、ヴィクトリアン女王がロシアの王室で歓待された際に、スライスレモンを浮かべた紅茶を出されとても気に入り、以後ロシアンティーと呼び英国に広めたからだそうです。
クローブを刺したスライスレモンは、英国ではフォーマルなアフタヌーンティーで使われます。レモンはヴィクトリアン時代では温室がないと栽培できず高価なものだったからです。(きゅうりのサンドイッチもそうですね。)
ホテルのラウンジなど、ローテーブルでお茶やケーキを頂く機会は意外とありますので、このローテーブルスタイルのヴィクトリアンティーパーティーの所作は実践的で大変勉強になりました。
【備忘録】
ナプキンとカトラリーの置き方参考。