9/21、古川雄大:主演ミュージカル『モーツァルト!』の2回目の観劇でした。
東京公演では終盤になっていましたので、出演者の皆さんは慣れて余裕が出てきたようで、9/1に観たよりも歌にアレンジを入れて歌う人が多かったです。
古川雄大も同じく。歌と演技に自信と大胆さがみなぎっていました。あの初主演の頃の基本に忠実な、緊張感に張り詰めた神経質そうなヴォルフガングが懐かしく感じました。
なんとなくの予感ですが、古川雄大のモーツァルト!は年齢的にこれが最後かしら? だとしたら寂しい。。。大どんでん返しでまたやってくれたら嬉しいですけれど、ね。
舞台は素晴らしかったのですが、気になったのが 2002年の日本初演からずーっと変わらない、モーツァルトの父親役の市村正親と、コロレド大司教の山口祐一郎。もういい加減に変えませんか? 他の役者さんは代替わりしているのに、この2人だけはずーっと同じ。
特に市村正親は、枯れている演技と言えば聞こえがよいかも知れないけれど、セリフや歌い出しが痰が絡まったようにかすれるのが何度もあって、それがこの公演だけじゃないのですよね。この前の2021年公演でも。もういいんじゃないですか?と思いました。
コロレド大司教の山口祐一郎は、単純に飽きた! そろそろ、岡幸二郎さんあたりで悪役を見たい!
あとはモーツァルトの妻の、コンスタンツェについてね。
私はこの役は、ミュージカル歴の浅いフレッシュな人が、チャレンジングの意味も含めて毎回抜擢されるのだと思っていたのだけど、今回は 真彩希帆。元宝塚の雪組トップ娘役です。もう百戦錬磨のベテランですよ。
一番の魅せどころ『ダンスはやめられない』は、あまりにも堂々と貫禄あり過ぎちゃって。がっつりアレンジ効かせて歌っちゃうしね。
歴代コンスタンツェの、見ているこっちが「大丈夫かしら?うまくできる?」とハラハラ見守る楽しみが無くなっちゃったのがなんとも。真彩希帆、上手いのだけどね。上手過ぎちゃって初々しさと儚さが無かった。(^^;)
帝劇といえば、建替えの為に来年2月で閉館します。
私が閉館前にここを訪れるのは多分これが最後ですので、見納めにステンドグラスをゆっくり眺めました。そしたら、端っこのほうに作者のサインを見つけました!
この素晴らしいステンドグラスを、これで終わりにしないで新しい帝国劇場にも引き継いで欲しいなぁ。。。