2016年9月4日(日)上高地、岳沢登山シリーズ最終回です。
登山が大人数でかなりのんびりペースで来た為、時間が結構押してしまい、岳沢小屋には予定よりも短い滞在になってしまいました。50分程度しか居られなかったです。あっという間に下山の時間。
どんより雲は残念だけど、岳沢に来る!という願いは叶いました。
帰りのバスの時間があるので、名残惜しいですけれど、ゆっくりはしていられません。
しかし、下山がですね~。意外な事にスムーズに行かず。。。時間を喰ってしまう事に。
岳沢小屋を降りた後、すぐにこういう所を渡るのです。頭上はこれ↓。
眼下はこれ↓。
急な斜面の、岩で足元が悪い所。上半身のバランスが上手くとれず、頭から転がり落ちそうになってしまい、両手を地面につかないと進めなくなってしまった私。スタミナというよりも、完全にバランス感覚の問題だと思います。高所恐怖症というワケではないのだけど、元々長身で重心が高いのと、体幹が鍛えられていない為に、バランスを取ることができないかと。
思い起こせば、駅や街中の階段でも、登りは普通に行けるのですが、下りは必ず手すりに掴まらないと降りれないのだな、私。
登りより下りが苦手だっただなんて、盲点でした。
その点、Sさんは大丈夫。すいすいと下っていきます。
岩の割れ目に、こんな可憐な花が咲いていただんて、見る余裕が無かった私。
あとは全部、Sさん撮影によるものです。
下り始めて少ししたところで、ガイドさんが見かねて登山ストックを貸して下さりました。その登山ストックが、あると無いとで大違い! 使ったのは1本だけだったのですが、その1本で軽く地面に触れるだけで上半身が安定し、驚くほど楽にスイスイ下りれるようになったのです。
それから、途中で大粒の雨が降り出してしまい。。。 元々、天気予報は雨の予定だったので、とうとう降ったか~と。でも空の一部はこんな風に青空が見えていたので、通り雨の気がしたけれど、ガイドさんの指示でレインコートとレインパンツを着用。しかし、その5分後には、また雨は止み。。。 あ~こんなならもう少し我慢して雨具を出したくなかった。。。 しかし登山ガイドさんは、とにかく身体を濡らす事を心配していて、行きも汗をかかないように上着やシャツの前ボタンの開け閉めの指示を出しておられ。山中において、汗や雨で身体を濡らして、冷えて、体温を奪われるのは命取りなのだと言ってました。そーなのか。
前述のとおり、私が下りに手こずったのと、途中で一瞬雨が降ってレインコートを着用する時間がかかってしまい、ホントに、バスの時刻がヤバイ状況になってきたので、グループは3つに分かれ、上級者で早く下りる組・のんびり下りたい組・その中間の私達。という事で、上級者には敵わないけれど、それこそ転がり落ちるようにして元来た道を下りました。
あぁ、ここまで降りてきた。しかし、実際は慌てていてな~んにも景色が目に入っておらん!
まぁ、そんなこんなで無事に下山し、河童橋からの穂高。やっぱりまだ山頂に雲がかかっていますね。
五千尺ロッジからのサービスで、参加者全員に振る舞われた五千尺ロッヂ「カフェ・トワサンク」のソフトクリーム。ミルクは濃いけれど、甘さはすっきり。系列である五千尺ホテルの、「上高地のおみやげ屋さん」の練乳味の甘~いソフトクリームとはまた違った味わい。
それから私達はチェックアウトをしていたけれど、支配人から「お風呂入っていっていいよ。」と言われたけれど、もう時間が無い~! 20分切ってる! こんなサービス良く楽しいツアーを企画して下さった支配人と握手をして、ソフトクリームを食べながらバタバタとバスターミナルへ。
あ~あ、五千尺ロッヂの大浴場で汗を流したかったな~。
(Sさん、帰りの焼岳を撮っていてくれた!)
バスターミナルの図。帰りの高速はまずまずの順調で、ほぼ定刻に東京に着きました。
初めての岳沢登山、穂高に少し近付けて、岳沢小屋のオリジナルTシャツを買って、大正池やホテルの赤い屋根を上から見て、望んでいたことは全部叶ったので幸せでした。ただ、初めての登山で、あまりに心に余裕が無く。時間も無く。次は登山ストックの力を借りて、もっと余裕を持って野の花に目を向けたりして楽しみたいなぁ。
そして、登山の2週間後にこの記事に繋がるという(笑)⇒ある日の入院食
(登山が理由ではナイ。)
2017年は養生に努め、またいつか岳沢に行くのが次の私の野望です!
上高地、岳沢登山編。長くなりましたけれどこれにて終了です。